もう令和も2年だってのに、電波ソングが好きだ。
電波ソング(でんぱソング、電波歌、電波曲)は、「過度に誇張された声色」、「意味不明、支離滅裂だが印象的な歌詞」、「一般常識からの乖離」、「奇異ではあるが耳に残る効果音や合いの手、掛け声」、「一度聞いたらなかなか頭から離れない」などを特徴に持つ音楽を指す。
(Wikipediaより引用)
↓こんなん
00年代~10年代にかけて爆発的に広まった電波ソングだが、令和2年の現在ではすっかり「インターネット老人会」といったイメージだ。
リアルに『らっぴんぐが制服』だった曖昧3センチな中学時代、「もってけ!セーラーふく」を初めて聞いた。
それまで僕にとって音楽ってのは、なんかクラスで流行ってるJ-POPとか、テレビで見たジャニーズのシングル曲とか、車の中で聴くサザンとかTUBEとかだったこともあり、初めての電波ソングはマジで衝撃的だった。
どのくらい衝撃だったかといえば、その翌日から口癖が「ちょっ!」になるくらいにはキモい電波が全身を巡っていた。
青春時代に聞いた音楽は、生涯忘れないらしい。
電波ソングの何が良いって言えば、とにかく頭空っぽでアホになれる。これに尽きる。
普通に生きてると凹むことはままある。割とぼくは辛い時期を電波ソングで乗り越えてきた。
新卒で入社した会社が超暗黒(どブラック)で、入社から夏にかけて毎日鬱だった頃、たまたまYouTubeの広告で流れた「でんでんぱっしょん」を聞いた。
酔っぱらって作ったみたいな意味不明な歌詞と、聞き心地だけで作りましたみたいなメロディー。
その合間に、不意に歌われた、
“楽しいことがなきゃ、バカみたいじゃん。”
このフレーズで、ぼくはその日に退社届を出した。
結果的にこの決断は、人生最良の判断だった。
勢いよく会社を飛び出して、まだ回復しきってないボロボロの心身を引きずり、将来に漠然と不安を抱えたまま右往左往してた時は、ダイナミック自演ズの「きみはだいじょうぶ」を聞いた。
当時、ぼくは全然大丈夫じゃなかったが、大量の音色を繰り返し聞いていると、空っぽの頭に「きみはだいじょうぶ」だけが残って段々洗脳みたいになっていく。
二度と働きたくねえなと思っていた時期だったが、これを聞きながら、友人が紹介してくれた仕事に手をつけつつ、ちょっとずつ社会復帰できた。
生きてるととにかくアホにならないと動けないような時があるらしい。
そういう時にイイ感じにアホになれるのが電波ソングで、こうして振り返れば背中を押してもらえた気がする。
根が真面目で自分を責めたりクヨクヨしちゃうことがあるが、そういうのを痛快に吹っ飛ばしてくれる電波ソングらが好きだ。
あんまり周りの人に「電波ソング好きなんですよー!」って言えなかったからブログに書いちゃった。
おすすめの曲あったらぜひコメントで教えてくださいね。
おわり。
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