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【感想】「風ノ旅ビト」 “忘れられない夢”のようなゲーム 

ども、明智ピロシキです。

昔見た夢で、いつまでたっても忘れられない夢ってありませんか?

いったことのない実在しない場所、でもなぜかいまでもよく覚えていて、時々また夢で見てしまう。

夢でしか会ったことのない友達、名前も知らないけれど、彼との冒険は鮮明に覚えている。

 

そんな、忘れられない夢のような体験をさせてくれるゲームに出会いました。

そのゲームのタイトルは「風ノ旅ビト」

 

このゲームの体験を忘れないために、また思い出すために、想い出を書き残していこうと思います。

風の旅ビト とは

開発はthatgamecompany、発売はSCEアメリカ。原題はJOURNEY。

日本では2012年3月15日にPlayStation 3のダウンロード専用ソフトとして発売されました。

“言葉”や“文字”を使わず、心のコンパスを頼りに広大な世界を旅するアドベンチャーゲーム。
どこまでも広がる砂漠を歩き、時に名も知らぬ誰かと出会い、そして別れ、あなただけの旅の物語を紡いでいきます。
(Play At Home特設ページ ゲーム紹介文より)

プレイヤーは赤いローブを纏った「旅ビト」を操作し、美しいグラフィックで描かれた広大な世界を、直感に従って進みます。

会話も説明も無く、キャラクターの仕草と演出のみで冒険に導き、物語を感じさせる独特で斬新なゲームです。

ダウンロード専用タイトルにも関わらず、2012年のゲーム・オブ・ザ・イヤーを総なめにし、なかでもゲーム・デベロッパーズ・チョイス・アワードではノミネートされた全6部門を全制覇する偉業を成し遂げました。

サウンドトラックがビデオゲーム史上初めてグラミー賞にノミネートされるなど、音楽も高く評価されています。

風ノ旅ビト の 想い出

※以下、ネタバレを含みます。

もし自分でもプレイしてみたいと考えている人は、一切の前情報無しでプレイすることを強くおすすめするので、この先を読み進めるのはプレイ後がよいでしょう。

 

目覚めたのは砂漠。

果てしなく広がる砂の海に、ポツリと出現した赤いローブの人。

彼が誰で、なぜここにいて、これからどこに行こうとしているのかもわからない。

ただわかるのは、彼が自分の分身、つまり主人公だということ。彼を操り、砂漠をさまよう。

 

ここからみえるのは太陽と、ひたすら砂、砂、砂。

すこし遠くに小高い砂の丘があり、その頂上には墓標のようなオブジェが見える。そこに向かってみる。

砂に足を取られながら、どうにか登りきると、遠くに輝く山の頂が見えた。

旅の終点はあそこだ。そんな直感があった。なぜかはわからないが、そう感じたのだ。

 

砂の山を滑り降り、墓標のオブジェが散在する道を進むと、砂に埋もれた廃墟の影が見えてきた。

コンパスもなく、星もなく、だだっ広い砂漠を、遠くに見える影を頼りに進んでいく。

廃墟で、不思議な光の紋章と漂う赤い布に遭遇する。光は纏うローブの一部となり、赤い布はローブと共鳴し、光を放つ。

旅人はローブの力で「飛ぶ」ことが出来るようになった。

 

旅人は飛ぶほかに「発音」することが出来る。周囲に音を放つのだ。

これで仕掛けを動かしたり、赤い布と共鳴することができる。

エリア毎のゴール地点では、石碑に音を発して共鳴すると光の円が出現し、旅人はそこで瞑想する。

瞑想の中、旅人は白いローブの人影と出会い、壁画のようなイメージを見せられる。

初めのイメージは、光る山と星々、鳥や植物、白いローブの人、赤い布。

よくわからないが、これはこの世界の歴史なのかもしれない。

 

瞑想を終え、大きな扉が開く。その先は次のエリアだ。

今度もさらに広い空間。砂漠にそびえるいくつもの柱。橋の様だが、未完成だ。

一人さまよっていると、奇妙な存在と出会う。自分と同じ、赤いローブの旅人だった。

彼もまた、こちらに気づいたようだが、構わず進んでいってしまう。彼は何者なのか。

 

ついていってみると、彼は音を発して石の檻に閉じ込められた赤い布を解放して回っていた。

解放された赤い布は集結し、橋を修復した。こうして道は開かれた。

橋の先でまた石碑を見つけ、二人で瞑想に入る。

今度のイメージは、築き上げられた塔、赤い布を通す管のような道、巨大な三つの塔の発光。

まだその意味することはわからない。

 

次のエリアは再び広大な砂漠。遠くに見えるは光る山。

もうひとりの旅人とともに風に乗って進む。

途中で檻の中から、赤い布の鳥を助けた。鳥たちはこちらを導くように飛んでいく。

長い長い砂漠の旅。ずっと続くのではないかと思うような時間。二人なのが心強かった。

 

やがて、轟轟と音を立てる大きな塔にたどり着く。ここは、先ほどのイメージに現れた塔だろうか。

砂が巻き上がり、視界が悪い。さきほどまでの開放的な雰囲気と一変して、不気味だ。

もう一人の旅人に先導されてばかりだったので、すこし先行してやろうと先を急ぐ。

塔の中には鳥たちが閉じ込められていた。仲間を助けようとここに導いていたのか。

そして、別の塔になかには、得体の知れない「何か」が居た。緑に光るソレが何なのかはわからない。

 

塔のてっぺんにたどり着く。もう一人の旅人がなかなか上がってこない。

しばらく待ったが上がってこなかった。先を急いだことを少し後悔した。

一人で瞑想する。ここで見せられたイメージは、次々に建てられる塔。

さきほどの塔のことを考えると、このイメージに現れる場所が、次の目的地なのかもしれない。

 

次のエリアでは、廃墟の間を潜り抜けるように流砂を滑り降りていく。

太陽の光を反射しオレンジに輝く砂が美しい。光る山と太陽が、いつのまにか近づいていた。

 

瞑想で見たイメージは、赤い布の消滅。布を引きちぎる白いローブの人。一つ目の巨大な竜。暗闇。

この先に、いままでにない危険が待ち受けているのは明らかだった。

感動を分かち合う仲間も、困難を助け合う仲間も、もういない。心細かった。

 

暗い地下道を進む。点々と天井から光が降り注ぎ、深海のような神秘的な世界をうみだしている。

さらに深い深いところ、墓地のような場所を訪れる。ここはいったい…

突如目覚める竜。赤い布を消滅させる破壊者。ここは竜たちの住処だった。

息を殺し、気づかれぬように闇を駆ける。

 

竜に襲われかけるも、光の壁が竜を退ける。

瞑想で見るイメージは、降り注ぐ光、広がる砂漠と白いローブの死、出現する赤いローブの人。

この赤いローブは、自分のことだろうか。

 

続くエリアは、大きな柱。ここを登る。

いくつもの壁画が出現し、柱は光を帯びる。

柱の頂上で、石碑を共鳴させる。いつものように光の円は現れず、光の紋章が周囲にほとばしる。

白いローブの人が現れ、周囲にはいままでイメージで見せられていたような壁画が出現する。

描かれているのは赤い旅人の旅路。これまでの旅の軌跡だった。

砂漠、橋、鳥たちと塔、流砂と遺跡、地下道と竜、光る柱。旅人が二人描かれている箇所もあった。

 

そして光る柱の先に描かれた物語。

光る山を目前にしながら、吹き付ける風を前にうずくまるひとりぼっちの旅人。

これが自分に待ち受ける運命なのか。

 

エリアが移り変わり、一面の銀世界が現れる。そして見上げると目前には光る山。

ローブに宿る光は失われ、飛ぶことができない。

風が強く、前に進むことが出来ない。

竜が空を舞い、動きの鈍った獲物を貫く。ローブが引きちぎられ、力が失われていく。

壁画の描いた運命の通り、自分はここで倒れるのかもしれない。

でも歩みを止めることはしなかった。光る山を目指し、風に逆らって進む。

 

これまでの旅は、本当に正しかったんだろうか。

ここで引き返すことが出来たら、助かるんだろうか。

あそこで彼と別れていなかったら、運命は違ったんだろうか。

 

もう何も見えない、何も聞こえない。

進んでいるのか、止まっているのか。それさえわからない。

そして…旅が終わる。

 

風ノ旅ビト の 感想

まさに「忘れられない夢のような体験」と呼ぶのがふさわしいゲームでした。

 

自分が子どもの頃に見た夢で、なぜか鮮明に覚えている夢がいくつかあります。

場所も出てくる人物も、どれも実在しないし会ったこともないのに、なぜかよく覚えているんです。

そして数年ぶりにまたその場所や人が夢に出てきたりもするし、夢の中では記憶が繋がっていたりもします

そんな夢を見ているときに感じる、不思議な懐かしさに似た感覚が、このゲームをプレイしていて感じられたんですよね。

操作方法を身体が思い出すような感覚があったり、目的地に自然と導かれていく感覚は本当に不思議でした。

もう一人の旅人に出会い、別れた時に感じた寂しさは、夢から覚めて、夢の中の友達と会えなくなった寂しさと似ていました。

 

それから、バーチャルな世界なのに、光と音でここまで感動させられるとは思いませんでした。

夕日に照らされる砂の波を滑り降りるシーンでは、思わず声が漏れました。下手したら泣いていたかも。

このゲームも、忘れられない夢も、人が成長する過程で身に着けていった「言葉」や「記憶」や「規律」を排除して、美しいとか楽しいとか怖いとか寂しいとか、人間の根本の部分、生まれながらの純粋な感情だけに訴えかけるから、これほどまでにダイレクトに強烈な感動を生み、強く記憶に残るのだろうと思います。

この感動をゲームが生み出せることに、ただ感謝、ただ驚きです。

 

そして「何か」を得るために旅をしたのではなく、旅をしたという「体験」を得たことも重要でした。

人は何かを得るために生きるのではなく、人生そのものを「体験」するのだと考えると、その体験を満足のいくまで楽しめればいいのだと思えます。そこに正解も不正解も成功も失敗もありません。

風のように、思うままに。

 

息抜きくらいの軽い気持ちで夜の10時からプレイを始めたのですが、気が付いたらそのまま一気にクリアしていました。普段は何日もかけてじっくりプレイする明智としては、一気にクリアしてしまうのは相当めずらしいことなので自分でも驚きました。

結果としてこのゲームは一気に通しでプレイするのが正解だったと思います。

だいたい90~120分くらいでクリアできます。

PlayStationが展開する「Play At Home」の一環で、2020年5月6日午前5時まで限定で、無料ダウンロード可能なので、この機会にぜひプレイしてみてはいかがでしょうか?

 

12年以降に発売したゲームをほとんど触っていなかったので、技術の進化に正直驚きました。

これをきっかけにもっと色々なゲームを遊ぼうと決意する明智なのでした。

今回はここまで、次回もよろしく!

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明智ピロシキ
多摩川乱歩(@tamagawa2525)とコンビで、ゲーム実況ユニット「あけたま」として主にニコニコ動画とYouTubeで活動中。90s後半〜00s前半のゲームは心の故郷。 ソニック実況「ソニックの歴史を振り返る会」クラシック編完走しました。