ども、明智です。
令和だというのにゲーム業界には空前のリバイバルブームが到来!
が、僕はいまいち楽しめてません。
リバイバルの真の楽しみとは、ずばり「懐かしさ」を感じること。
「かつて」を体験していなければ懐かしさを感じることはできません。
ぶっちゃけ知らない側からしたらリバイバル何のこっちゃって話です。
「悔しい、ですよね?」(声:櫻井翔)
今から過去そのものは体験できません。でも歴史を知ることはできます。
歴史を知れば、リバイバルに「懐かしさ」こそ感じずとも、「そういうことね!」と理解できるようになるはずです。
これからのゲーム体験にもっと厚みを! もっと「ニヤリ」を!
そんな思いから始まる「今からでも知っておきたいゲームの歴史」シリーズ。
最初のテーマは「マリオ」です。
マリオシリーズとは
マリオを知らない日本人なんているのかよ
赤い帽子と立派なヒゲがトレードマークのキノコ王国を救うヒーロー。
世界で最も有名なゲームキャラクター。それが「マリオ」です。
このマリオを主人公としたゲームを「マリオシリーズ」と呼びます。
マリオが初めてゲームに登場したのは、1981年にアーケードで稼働した「ドンキーコング」。
当時はジャンプマンと呼ばれ、ヒーロー役ではありますがメインはドンキーコングで、彼はその引き立て役としてデビューします。
83年にアーケードで稼働した「マリオブラザーズ」で初めて彼に「マリオ」という名前が付けられます。これがマリオシリーズの始まりです。
その後ファミコンで85年に発売された「スーパーマリオブラザーズ」が大ヒット。この一本のゲームで彼は一躍ゲーム界のスーパースターにのし上がります。
そしてマリオは任天堂の看板キャラとなり、マリオシリーズは本家にあたるアクションゲームシリーズだけでなく、レースゲームやスポーツゲームなど多くの派生シリーズを生み出します。
やがてルイージやヨッシー、ワリオ、ドンキーコングらマリオ以外のキャラクターが主人公となるスピンオフシリーズも生まれ、それぞれが人気シリーズとして独立していきます。
これらは「マリオシリーズ」に含まれる場合もありますが、ここでは別のシリーズとして扱うことにします。
1983~1988 マリオブラザーズ誕生
1983 マリオブラザーズ
1984 レッキングクルー
1985 スーパーマリオブラザーズ
1986 スーパーマリオブラザーズ2
1988 スーパーマリオブラザーズ3
「マリオブラザーズ」にて、マリオ&ルイージの配管工兄弟が誕生。
「スーパーマリオブラザーズ」で進化を遂げ、ファミコン人気とともに大ヒット。
「ゴルフ」や「ファミコングランプリ」といった別ジャンルのゲームにも主人公として登場するようになり、キャラクターの知名度は急上昇。一気に任天堂の顔、ゲーム界のスターに登りつめました。
マリオブラザーズ
83年にアーケードで稼働。ファミコンにも移植され、最初期のファミコンソフトとして人気を得ます。
マリオの職業が配管工となり、2Pキャラとして双子の弟ルイージも登場。コインや土管、火の玉など後のマリオシリーズでもおなじみの要素が既に多く登場しています。
フリーザーやPOWブロックもこの作品が初出です。
クリボーはまだ登場せず、カメ、カニ、ハエが敵として登場します。得意のジャンプで床の下から敵を転ばせ、そのまま蹴り飛ばして全部の敵をやっつけると面クリアです。
現在はクラシックミニファミコンや、Switchオンラインなどでもプレイできます。
レッキングクルー
84年にアーケードで「VS.レッキングクルー」として稼働したアクションパズルゲーム。
マリオシリーズに含めるか微妙ですが紹介します。
ヘルメットを被ったマリオブラザーズが、ハンマーを使ってビルを解体していきます。
後にファミコンへ移植され、ライバルキャラとして「ブラッキー」が登場。いまとなっては幻のキャラになってしまいました。
他にも「ナスビ仮面」などユニークな敵キャラが登場しています(当時の任天堂はやたらと「ナス」を出したがりますよね)。
マリオのゲームとしてはマイナーな部類ですが、近年ではスマブラのステージになったりもしています。
アーケード版はSwitchでダウンロード版が買えます。ファミコン版はSwitchオンラインでプレイ可能です。
スーパーマリオブラザーズ
85年にファミコンで発売。ファミコンで最も売れたゲームソフトです。
公式ではこれが「スーパーマリオシリーズ」の一作目に数えられています。
画面固定もしくはループするアクションゲームがほとんどだった中、横スクロールすることが画期的で後の多くのゲームに影響を与えました。
クッパ軍団を率いる「大魔王クッパ」に攫われたキノコ王国の姫「ピーチ」を救うために冒険の旅に出るというストーリー。スーパーマリオシリーズのストーリーはこの時からずっと変わりませんね。
配管工らしく、あいかわらず土管の中に入ります。地下や水中も冒険の舞台です。ワールドの最後には炎と溶岩のクッパ城に挑みます。クッパは踏みつけても倒せないので、背後の斧を取って橋を落とし、溶岩に突き落とすという方法で倒します。
スーパーキノコでスーパーマリオに、ファイアフラワーでファイアマリオに変身。スーパースターを取ることで無敵になるようになりました。
レンガブロックなどはキノコ王国の住民(キノピオ?)がクッパの魔法で変身させられた姿、なんていう裏設定もありました。
クリボー、ノコノコ、パタパタ、パックンフラワー、プクプク、ゲッソー、ハンマーブロス、キラー、ジュゲムなどのおなじみの敵キャラも初登場しました。
現在でもSwitchオンラインをはじめ、様々な方法でプレイできます。
スーパーマリオブラザーズ2
86年にファミコンディスクシステム専用で発売。前作では満足できない上級者向けに開発されたハードモード版といえる内容で、歴代シリーズでも最高難易度といわれています。
基本的なシステムは前作と同じですが、ルイージが「ジャンプが高く、すべりやすい」というマリオと異なる性能のキャラになり、ゲームの初めにどちらでプレイするか選べるようになりました。
触れるとダメージを受ける「毒キノコ」が新たに登場。以降の作品では全くといっていいほど採用されなかった悪魔のアイテムです。
「ワールド9」や「ワールドA~D」といった条件付きで解放される裏ワールドも存在しました。
こちらも現在Switchオンラインでプレイできます。
スーパーマリオブラザーズ3
88年にファミコンで発売。ワールドマップの採用、パワーアップアイテムのストックなど新たな要素をふんだんに盛り込み大幅な進化を遂げています。
舞台はキノコ王国を飛び出し、砂漠の国や空の国など個性豊かな8つの国々。クッパと7匹の子供たちが各国の王様を魔法で動物に変身させてしまったので、マリオは彼らを倒して魔法を解く旅に出るというストーリー。もちろんピーチも攫われます。
クッパの子供たちとして、ラリー、モートン、ウェンディ、イギー、ロイ、レミー、ルドウィッグが初登場しました(日本版ではまだ名前が無く、海外版でつけられた名前がそのまま日本に逆輸入されたようです)。後に「クッパJr.」がクッパの一人息子という設定で登場したので、彼らはクッパの子分ということになってしまいましたが。
彼らが今作で乗っている飛行船もクッパ軍団およびクッパJr.の乗り物としてシリーズに度々登場しています。
マリオの変身バリエーションとして、空中をゆっくり移動できる「しっぽマリオ」、自由に泳ぐ「カエルマリオ」、無敵の地蔵に変身する「たぬきマリオ」、攻撃力抜群の「ハンマーマリオ」が登場。定番化はしませんでした。
ボム兵、テレサ、カロン、ドッスン、ワンワン、ガボンなどシリーズ代表格の敵キャラが初登場。こちらはしっかり定番化しましたね。
砦を守る中ボス格のブンブンは今作での登場以降長らく出番がありませんでしたが、2011年の「3Dランド」で晴れて再登場を果たしました。
スーファミでリメイクされたバージョンの方がセーブができたりと何かと遊びやすくなっているので、いまから遊ぶならそちらをオススメします。オリジナル版、リメイク版ともにSwitchオンラインでプレイ可能です。
1989~1995 ゲームボーイ、スーファミ、新たな仲間
1989
スーパーマリオランド
1990
ドクターマリオ,スーパーマリオワールド
1991
マリオオープンゴルフ,ヨッシーのたまご
1992
マリオペイント,スーパーマリオカート,スーパーマリオUSA
スーパーマリオランド2 6つの金貨,ヨッシーのクッキー
1993
スーパーマリオコレクション,ヨッシーのロードハンティング,マリオとワリオ
1994
スーパーマリオランド3 ワリオランド,ワリオの森
1995
マリオのピクロス,マリオズテニス,スーパーマリオ ヨッシーアイランド
マリオのスーパーピクロス,マリオクラッシュ
1989年、平成のスタートと同時にゲームボーイが発売。翌90年にはスーパーファミコンが発売します。マリオも活躍の舞台を新ハードに移し、次々とシリーズ作を発売しました。
「マリオワールド」ではマリオを背に乗せてくれる恐竜の「ヨッシー」、「マリオランド2」ではマリオのライバルの「ワリオ」が初登場。マリオファミリーが増えました。
ヨッシーもワリオも(なぜか)パズルゲームで主役を演じた後、早々にアクションゲームの主人公に抜擢され、それらは独自のシリーズとして後に続いていきます。
スーパーマリオランド
89年にゲームボーイと同時発売。いつでもどこでもマリオを遊べるようになりました。
製作スタッフがこれまでのシリーズとは異なるためか、横スクロールシューティングステージがあったりとこれまでのマリオシリーズとは一風変わったゲームになっています。
4つの王国からなるサラサ・ランドを舞台に、宇宙怪人タタンガに攫われたデイジー姫を救うというストーリーです。今作でデビューしたデイジー姫ですが、攫われるのは後にも先にもこの一度きりなんですよね。
3DSのバーチャルコンソールでプレイ可能です。
ドクターマリオ
90年にファミコンとゲームボーイで発売。マリオシリーズ初の落ち物パズルゲームです。
医者に扮したマリオがウイルス退治。赤、黄、青のカプセルをうまくつなげてウイルスをやっつけます。
Switchオンラインでプレイ可能です。
スーパーマリオワールド
90年にスーパーファミコンと同時発売した2Dアクションゲームです。画面が綺麗になり、まさに超進化したマリオの世界が描かれるようになりました。
マリオとルイージがピーチとともに「恐竜ランド」にバカンスに行くも、突然ピーチが姿を消してしまい、島で出会ったヨッシーと協力して彼女を探しにいくというストーリー。
ヨッシーが初登場。背に乗ることができ、敵を飲み込んだり吐き出したりと強力な技でサポートしてくれます。新たな変身として、滑空飛行の出来る「マントマリオ」も登場しました。
敵キャラでは、カメック、ハナチャン、チョロプー、チョロボンなどが初登場。クッパがピエロのような顔がついた飛行装置「クッパクラウン」に乗るようになったのもこのゲームからです。
Switchオンラインでプレイ可能です。
スーパーマリオカート
92年にスーファミで発売。バラエティレースゲーム、マリオカートシリーズの一作目です。
キノコ、ミドリこうら、アカこうら、バナナのかわ、スーパースターなどシリーズおなじみのアイテムが登場。最終ステージのレインボーロードもマリオカートシリーズの伝統として受け継がれていきます。
マリオ、ルイージ、ピーチ、クッパなどおなじみの面々に加えて、ドンキーコングJr.がプレイヤーキャラとして登場。彼はこの作品以降しばらく姿を見せなくなりました。
Switchオンラインでプレイ可能です。
スーパーマリオUSA
92年ファミコンで発売した2Dアクションゲームです。実はこのゲーム、87年発売の「夢工場ドキドキパニック」を国外で発売する際に、キャラをマリオのものに差し替え「SUPER MARIO BROS. 2」として発売されたものを逆輸入したものなんです。(海外では逆に「マリオ2」は発売しませんでした。)
プレイヤーキャラはマリオ、ルイージの他にキノピオとピーチが選べます。野菜をひっこぬいたり、敵を持ち上げたりそれを投げつけたりと、元が別のゲームなのでマリオとしては珍しいアクションを行えます。ピーチはスマブラでも野菜ひっこ抜きを披露していますね。
敵キャラもほとんどが原作からそのまま出演しています。ヘイホー、ムーチョ、サンボ、中ボスのキャサリンはマリオのキャラとしてすっかり定着しました。他には、鍵の部屋で襲い掛かってくるカメーンはトラウマキャラとして有名ですね。逆にクッパ軍団は一切登場しません。
夢の国サブコンに迷い込んだマリオたちが、不思議な声に導かれて夢の国の悪の支配者「マムー」を倒しに行くというストーリーでした。
Switchオンラインでプレイ可能です。
スーパーマリオランド2 6つの金貨
92年にゲームボーイで発売した2Dアクションゲームです。
マリオが前作でサラサ・ランドに行っている間に、マリオ城とその周辺のマリオランドが謎の男「ワリオ」によって乗っ取られたというストーリー。マリオが城や国を持っていたのが衝撃ですね。
今作ではファイアマリオの他に、ニンジンを取ると少しだけ浮遊できる「バニーマリオ」に変身できます。
敵キャラは今作のみに登場するキャラが多いです。最終ボスは今作でデビューのワリオ。マリオと同じくファイアワリオ、バニーワリオに変身します。倒すとチビワリオになって逃げていきます。
3DSのバーチャルコンソールでプレイ可能です。
スーパーマリオランド3 ワリオランド
94年にゲームボーイで発売。主役がワリオに交代、マリオはほとんど登場しません。
ワリオが自分の城を手に入れるため、海賊ブラックシュガー団のお宝を奪い取るべく海賊の根城に乗り込んでいくというストーリー。
ワリオはダッシュアタックや持ち上げなどパワフルで多彩なアクションを駆使します。この作品から「ワリオランドシリーズ」および「ワリオシリーズ」が本格的に開始するので、詳細はワリオシリーズの歴史としてまとめようと思います。
3DSのバーチャルコンソールでプレイ可能です。
スーパーマリオ ヨッシーアイランド
95年にスーファミで発売。ヨッシーが主役となる「ヨッシーシリーズ」の第一作です。
カメックが将来クッパにとって災いとなる双子の赤ちゃんを攫おうとしますが、一人は攫い損ねてしまいます。残った赤ちゃんはヨッシーに拾われ逃げ延びますが、双子の片割れを救い出すためにヨッシーと旅立つ、というストーリー。
いまではベビーマリオとして知られる「赤ちゃん」を背に乗せて、ヨッシーがタマゴ投げやふんばりジャンプなど独自のアクションを駆使して冒険します。
マリオUSAで登場した敵が多く登場します。特にヘイホーは様々な派生型が登場しヨッシーシリーズのメイン雑魚として定着します。パンジーさんやチューさんなど、後のシリーズ作にも登場するキャラも初登場します。ラスボスはベビークッパです。
Switchオンラインでプレイ可能です。
以上。マリオシリーズの歴史1983年~1995年でした。
初登場キャラ中心のまとめになってしまいましたが、あのキャラってここからいたんだ、って改めて勉強になって面白かったです。敵キャラ一体にも歴史ありです。
ピックアップ紹介したほとんどの作品がSwitchオンラインで遊べるので気になった作品があればすぐに遊べるのも嬉しいところですね。
1996年からはまた次の記事にまとめますのでお楽しみに。
今回はここまで、次回もよろしく!
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