実況ユニット『あけたま』とは

【スマブラSP】ソニック関連~元ネタ解説

ども、明智です。

スマブラSPにはあらゆるところに原作ゲームのネタが散りばめられていますよね。

原作ゲームを知っていればそれらに気づいてニヤリとできるわけですが、かなりマニアックなネタもチラホラあります。

ソニックシリーズを知り尽くした明智が、スマブラSPのソニックネタについて解説しちゃいます。

・通常必殺技:ホーミングアタック

近くの相手に向かって高速回転しながら体当たりをする、シリーズおなじみの技。

『ソニックアドベンチャー』で初めて使用されました。

ソニアド2のメタルハーバーはこの技を使いこなせないとクリアできない難所でした。

・横必殺技:スピンダッシュ、下必殺技:スピンチャージ

その場で高速回転しながら力を溜め、一気に突進するソニックの代名詞ともいえる技。

シリーズ2作目の『ソニック・ザ・ヘッジホッグ2』で初登場しました。

キュイーンキュキュキュキュキュイーン。

・上必殺技:スプリングジャンプ

この技で設置できるスプリングは、原作でもギミックとして多くの作品に登場します。

「バヨーン」というジャンプ音まで原作と同じ。

・弱攻撃:P → PP → PPK

ジャブ、ストレート、ミドルキックのコンビネーション。

出典はアーケードの格闘ゲーム『ソニック・ザ・ファイターズ』です。

PとかPPKという名前は当時の技コマンドを由来としており、Pはパンチボタン、Kはキックボタンのこと。(しかし実は原作にはPKコマンドはありますがPPKはありません)

・横強攻撃:馬キック

両足でキックする技。名前からしてソニックらしくない技ですが、これも『ファイターズ』が元。

・横スマッシュ攻撃:ぐるぐるパンチ

名前がダサすぎる。お察しの通り『ファイターズ』が出典元。ヨガフレイムコマンドです。

・空中下攻撃:流星キック

斜め下に向かって急降下しながらキックする技。

軌道がGBAの『ソニックバトル』でシャドウが使用する空中攻撃「シャドウロケット」に酷似しているんですが、それが元ネタなのかな?

・最後の切りふだ:スーパーソニック

7つ全てのカオスエメラルドを集めることで、ソニックは黄金に輝く無敵のスーパーソニックに変身する。その速さはなんと亜光速!

原作では『ソニック・ザ・ヘッジホッグ2』で初登場。当時はやり込み要素でしたが、モダン期からは物語のクライマックスで変身するのがお約束となっています。

変身している間は時間経過とともにパワーの源であるリングを消費する設定ですが、スマブラではそういった描写がない代わりに変身時間が極端に短くなっています。

 

ちなみに前々作のスマブラXでは、下スマッシュ攻撃がスパイラルスピンという技でしたが、これも『ファイターズ』で登場した技です。

なぜかクラシック期の作品である『ファイターズ』出典の技が多く、モダン期の『ソニックバトル』を出典とする技や動きはほとんど見られません。『バトル』の技はソニックのイメージにピッタリのスタイリッシュな技が多いだけにちょっとばかし残念です。

カラーバリエーション

ソニックのカラーバリエーションは、主に腕輪と靴の色に変化があります。

他のキャラクターに見られるような明確な元ネタはなさそうです。

アイテム

ソニックシリーズ由来のアイテムは登場しませんが、アシストフィギュアに「ナックルズ」と「シャドウ」が登場します。

ナックルズはホーミングアタックの他に、『バトル』の「ダイフンカ」という技のように、地中に潜った状態から地上に飛び出す攻撃で敵をふっとばします。

シャドウはカオスエメラルドの力で時空を歪める「カオスコントロール」を発動し、敵の動きをスローにしてしまいます。『アドベンチャー2』でソニックと初対面したときと同じ緑色のカオスエメラルドを持っているのがポイントですね。

ステージ

・グリーンヒルゾーン

スマブラXから登場しているステージで、出典は初代『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』です。

意識したわけではないでしょうが、ゲームギア版『ソニック2』のゾーン4として登場するグリーンヒルゾーンのボス戦の地形によく似ています。

一定時間で生えてくるポイントマーカーを攻撃すると、マーカーがぐるぐる回転して当たればダメージを受けます。坂道は攻撃し続けると崩れて穴になります。

背景の360度ループをテイルス、ナックルズ、シルバーが走り抜けていきます。ループの上には1UPアイテムBOXが設定されています。実際、原作のループの上にもよく置いてありますよね。

・ウィンディヒル

スマブラforWiiUから登場。出典は『ソニックロストワールド』。

最初のゾーン「ウィンディヒル」をモチーフにしており、大きな風車が特徴。

青い鳥の「フリッキー」やアザラシの「ロッキー」ら小動物も背景に出演しています。

スピリッツ

スピリッツ戦における「お題」についてコメント。

・エッグマン

ソニックの宿敵、立派なヒゲとタマゴのようなフォルムが特徴の悪の天才科学者です。

相手はロイ(クッパJr.)です。サングラスとスキンヘッド、クッパクラウンに乗っている姿が、エッグモービルに乗っているエッグマンにそっくりですね。

さらに仲間としてメタル化ソニックを連れています。メタルソニックですね。

・テイルス

ソニックの相棒、2本の尻尾で空を飛ぶ、メカニックの黄色いキツネです。

レイガンとロケットベルトを装備した黄色いフォックスが相手です。そのまんまですね。

なぜかアシストフィギュアのナックルズを召喚します。ナックルズのスピリッツとは戦えないので、その代わりかもしれませんね。

BGMはテイルスが初登場した『ソニック2』のエメラルドヒルゾーンの曲です。

・スーパーソニック

ソニックがカオスエメラルドの力で変身した姿です。

ずっとゴールド化したソニックが定期的に最後の切りふだを発動してきます。強敵です。

・エミー

自称ソニックのガールフレンド。ピコピコハンマーで戦うおてんば娘です。

ピンクのインクリングがひたすらハンマーを振り回しています。

・メタルソニック

エッグマンがソニックのライバルとして生み出したスーパーロボットです。

ロケットベルトを装備したメタル化ソニックと戦います。曲はメタルソニックが活躍したソニックヒーローズのOPテーマです。

・カオティクス

カメレオン忍者のエスピオ、ハチの子チャーミー、大柄なワニのベクターで構成される探偵団です。

紫のソニック、ゴーグルピチュー、緑のキングクルールが透明になって襲ってきます。個人的にはエスピオはソニックではなくヨッシーにしてほしかったですね。

・ビッグ

釣りと友達のカエル君が大好きなのんびり屋のネコです。

超巨大な紫のガオガエンと眠り床のあるステージで戦います。

釣り竿つながりでしずえが相手でもよかったかもしれませんね。

・ガンマ

エッグマンが生み出したロボットですが、エッグマンを裏切って仲間たちを救いました。

レイガンを所持した赤いロボットが相手です。ステージのフィリゲートオルフェオンは、ベータが改造されていた部屋をイメージしているのでしょうか。だとしたら熱いチョイスですね。

・カオス

水の力を操りカオスエメラルドを守護する太古の守り神です。

メタル化した青いインクリングが相手です。ピンチになると巨大化します。インクに潜んで移動する姿はまさにカオスですね。

フォーサイドはステーションスクエアを意識しているのでしょう。曲はもちろんアドベンチャーのテーマ曲「Open Your Heart」です。

・チャオ

A-LIFEと呼ばれる人工生命体です。

すごく小さいゼニガメが4体襲ってきます。甲羅が黄色いのでチャオっぽいカラーです。

たべものをたべるとパワーアップします。木の実を使ったチャオ育成を思い出しますね。

・シャドウ

ソニックと瓜二つの姿をした究極の生命体。

相手はソニックです。アシストフィギュアのシャドウを呼び出したり、アイテムがタイマーだけだったり、とにかく時空を歪めてきます。

ステージがフォーサイドではなくニューポークシティだったり、ソニックのカラーが黒ではなく水色だったり、なんでそうしたのかな?って思う点が多いです。

・ルージュ

宝石専門のトレジャーハンターにして腕利きのエージェントでもあるコウモリです。

相手はフォックスで一見ルージュっぽくないですが、足攻撃が強化されていたり、ジャンプ力が上がっていたり、打撃攻撃で回復したり、ルージュっぽい能力が追加されています。

しかしそこはセクシーで蹴り技も豊富なベヨネッタで良かったのでは?と思わざるを得ません。

・クリーム&チーズ

いつも礼儀正しいウサギの女の子と友達のチャオです。

しずえと小さいゼニガメが相手です。低重力化しているのでフワフワした戦いになります。

・オメガ

自分を生み出しておきながら封印したエッグマンを恨み、シャドウやルージュに強力しています。

赤いロボットが相手でガンマと似ていますが、ドリルやボム兵やビームソードなど物騒なアイテムばかり登場します。

・ブレイズ

炎の力を操るネコで、ソルエメラルドを守護する異世界の皇女でもあります。

ピンクの女ルフレがファイアフラワーを持って登場。炎攻撃が強化されています。

ステージには炎の床があり、まさに炎づくし。

BGMについてですが、スマブラXとforにはブレイズの初登場作の『ソニックラッシュ』から「Right There, Ride on」が収録されていたのですが、なぜか今作ではソニック関連曲で唯一「Right There, Ride on」だけが未収録となったため、このスピリッツ戦ではカラーズのOP「Reach for the Stars」が使用されています。

・シルバー

荒廃した未来世界を救うため過去にやってきた超能力を操るハリネズミです。

銀のソニックがブラックホールを持って登場。え、それメフィレスじゃないの?

ステージはグリーンヒル、曲は「Rooftop Run – Day」。どちらもシルバーとは関わりがありません。

ブリンスタ深部とかすれちがい乱闘とかクライシスシティを彷彿とさせるステージで、「His World」をBGMにすることもできたはずなのに、何故?!

・ウェアホッグ

ソニックがダークガイアの気によって変貌した姿。スピードを失った代わりに腕を伸ばしてパワフルに攻撃する。

身体攻撃を強化した巨大ウルフとの戦い。定期的に移動速度がダウンする代わりに攻撃力がアップします。

ステージのルイージマンションは、短編映画作品の『NIGHT OF THE WEREHOG ~ソニック&チップ 恐怖の館~』をイメージしたものでしょう。

・インフィニット

現実を書き換えるファントムルビーの力を操る仮面をつけた強敵。

黒いソニックとビッグブルーで戦います。たまに画面が反転します。

近未来都市の感じが『ソニックフォース』の「キャピタルシティ」を再現しているのでしょう。

勝ち上がり乱闘

ソニックのルート名は「疾きこと風の如く」。

・ROUND1

相手は黄色いフォックス。スピリッツ戦と同じくテイルスですね。

ステージも曲もグリーンヒルです。クラシックソニックのイメージでしょう。

・ROUND2

相手はキャプテン・ファルコン。マリオサーキットでBGMは「Super Sonic Racing」。

レースゲームの『ソニックR』をイメージしたラウンドのようです。

・ROUND3

相手は巨大なメタル化ソニック。ステージはフォーサイドで曲は「Open Your Heart」。

ソニックアドベンチャー1のパーフェクトカオスをイメージしたのでしょうか?

・ROUND4

青と黄色と赤のカービィと戦艦ハルバードで戦います。曲は「Sonic Heroes」。

三色カービィは『ソニックヒーローズ』のロゴマークを、ステージは『ヒーローズ』の最終ステージのファイナルフォートレスをイメージしているのでしょう。

・ROUND5

相手はシーク。ステージはいにしえっぽい王国で曲は「Seven Rings in Hand」。

アラビアンナイトの世界を冒険する『ソニックと秘密のリング』をイメージしたラウンドですね。

・ROUND6

相手は巨大ガオガエン。ステージはウィンディヒルで、曲は「Wonder World」。

ガオガエンは六鬼衆のザボッグのイメージでしょう。『ソニックロストワールド』のラウンドですね。

 

ボスは普通にマスターハンド戦です。

スタッフクレジットのBGMは『アドベンチャー2』の「Live & Learn」。

エンディング後の一枚絵は、ソニック、ナックルズ、ディディー、ヨッシー、ピカチュウが坂道でポーズをとっています。

すばしっこいタイプのキャラを、ソニックが置き去りにしている様子…なんでしょうか?

この絵については元ネタがわかりませんでした。


以上、スマブラSPのソニック関連の元ネタ解説でした。

ファンゆえにもっとこうして欲しかったな、とか思ってしまいがちですが、これだけのソニックネタが任天堂オールスターのスマブラの中に仕込まれているだけで嬉しくなりますよね。

元ネタがわかっているとニヤリとさせられるものばかりなので、ぜひ原作のソニックシリーズを遊んだうえで、またスマブラに戻ってきてニヤリとしてみてください。

今回はここまで、次回もよろしく!

関連コンテンツ

シェアしてくださると嬉しいです!

コメントを残す

ABOUT US
明智ピロシキ
多摩川乱歩(@tamagawa2525)とコンビで、ゲーム実況ユニット「あけたま」として主にニコニコ動画とYouTubeで活動中。90s後半〜00s前半のゲームは心の故郷。 ソニック実況「ソニックの歴史を振り返る会」クラシック編完走しました。