今回はAviutlでタイピング風の演出ができるようになるスクリプト『TAタイピング』の使い方についてご紹介しようと思います。
TAタイピングスクリプトの導入については制作者さつき様のダウンロードページから可能です。(リンク切れの場合はご容赦ください)
TAタイピングとは
Aviutl界の首領(ドン)さつき様によるスクリプト一式の1機能になります。
文字通り以下のようなタイピング風の演出をすることが可能です。
(白抜き箇所のみ追加で用意しました)

こういう演出、汎用性高いですしめっちゃ憧れませんか?
タイプライター風のSEとかと組み合わせてルパンっぽい演出したいなーとか。
パソコン画面を模倣してちょっとダウナーな雰囲気の動画に出来ないかなーとか。
想像力を掻き立ててくれるスクリプトなので、ぜひ使いこなしていきたいものです。
TAタイピングの使い方
TAタイピングは複雑なわけではないですが、ちょっと使い方が特殊なスクリプトです。
Aviutlを起動したらまずは [テキスト] オブジェクトを設置して、タイピング表示したい文言を入力します。(下の例では「あけたま」と入力しています)
そのテキストオブジェクトに対して、[アニメーション効果] から [TAタイピングA] を選択しましょう。

注意点としてテキストオブジェクトの[文字ごとに個別オブジェクト]にチェックを入れます。
これが入ってないと表示が崩れたりするのでチェック必須です。
この時点で順々にテキストが出るタイピング風もどきみたいな状態にはなります。

ちなみにこの程度の動きであれば、 [テキスト] の [表示速度] を使うことでTAタイピングスクリプト無しでも似たようなことは出来ます。
ですが今回はあくまで「タイピング風」。こんなもんでは終われません。
ここからもうひと手間加えていきます。
次に新たにもう一つ [テキスト] オブジェクトを追加し、そのテキストオブジェクトに対し、[アニメーション効果] から [TAタイピングB] を選択します。
このTAタイピングBをかけたオブジェクトに入力するテキストが、タイピングのスキマに表示される小文字になります(※こちらのテキストにも[文字ごとに個別オブジェクト]にチェックを入れます。忘れやすいので注意)
今回は「あけたま」と表示させたいので、スキマに表示される小文字として「aktm」を入力しました。

ここまで完了すると以下のようなタイピング風の演出ができます。

それっぽい!
[表示速度] でタイピングスピードを変更
[TAタイピングA] の [表示速度] を変更すれば、タイピングの速度を変更できます。
速度は最大100まで変更可能です。恐ろしく速いタイピング。オレでなきゃ見逃しちゃうね。

アンダーバー(カーソル)の太さを変更
[TAタイピングB] の [太さ] を変更すると、文字下にあるカーソルの太さを指定できます。
太くするとターミナルっぽい印象を与えられ、細いとクールな印象に変わる感じしますね。

イメージに沿ってアンダーバーの太さも調整してみてください。
TAタイピング使用例
ということで今回も実例動画を作ってみました。TAタイピング以外はAviutlデフォルトで実現可能です。

文字変換や、選択時の白抜きとかを付け加えてやるとよりスマートでリアルなタイピング感を演出できます。
その辺りの詳しいテクニックについて以下の記事で深堀りしたので、気になる方は参考にしてみてください。
今回は無彩色で作っちゃいましたが、色味を変えて見ても結構映えそうですね。
黒背景で文字をカラフルにしたらプログラマーのテキストエディタみたいになってカッコいいかも。

システマチックなタイピングから、味のあるタイプライター風など、使い方次第でまるっと違う印象を作れそうですし、色々試してみたいですね。
TAタイピングまとめ

ということで簡単ですがAviutlでタイピング風の演出を作れるスクリプト『TAタイピング』についてご紹介しました。
オブジェクトを2つ用意して併せて使うというちょっと特殊なツールですが、難しくなくとっつきやすい上、変更も容易なので使い勝手の非常によいスクリプトです。ぜひお試しください。
今回はここまで。
皆さん良い動画ライフを。
ありがたいことにコメントでご要望が多かったので「白抜き」や「文字変換」を含めた、TAタイピング深堀り解説記事を追加しました。
よろしければこちらも合わせて見てください。
当ブログでは他にもAviUtlの便利なプラグインやスクリプトを初心者向けにわかりやすく紹介しています。参考になれば幸いです。
≫ AviUtlの使い方
また、動画制作未経験から一気にステップアップしたい方向けにオススメの書籍も紹介しています。
≫ AviUtlおすすめ本!
AviUtlを使った動画編集Tips記事一覧はこちら。
≫ AviUtl記事一覧
今回はここまで!
次回もよろしく!
楽しく拝見させていただいてます。
>文字変換や、選択時の白抜きとかを付け加えてやるとよりスマートでリアルなタイピング感を演出できます。
この部分、もしよければ詳しく教えていただきたいです。
>>七瀬様
コメントありがとうございます!
>文字変換や、選択時の白抜きとかを付け加えてやるとよりスマートでリアルなタイピング感を演出できます。
通常キーボードでタイピングすると「たまがわ」→「多摩川」など漢字に変換する工程があるかと思います。
「文字変換」と言っているのは上記のような変換も演出に加えるとリアルになるということですね。
また「選択時の白抜き」は「たまがわ」→「多摩川」など文字変換する際に、背景色(例:黒)を付けて文字を白くしてやることでタイピング時における『文字変換中』の演出ができます。
動きのイメージは『TAタイピング使用例』の項目に添付したgifをご確認頂ければと思います~!
参考にさせていただきます。
文字変換についてはどのように編集しているのか、よければ詳しく教えて頂けないでしょうか・・・?
>> Avi初心者様
コメントありがとうございます!
>文字変換についてはどのように編集しているのか、よければ詳しく教えて頂けないでしょうか・・・?
文字変換などのテクニックについて深堀りした記事を新たに投稿致しました!
よろしければこちらも併せてご確認ください!
https://aketama.work/ta-typing-detail