ども、多摩川乱歩(@tamagawa2525)です。
![](https://aketama.work/wp-content/uploads/2018/01/2eeec77d04052958dd3ee2dfc8d3748c.png)
今回はAviUtlで雪が降る表現の作り方について解説していきます。
完成形は↓のようなイメージです。
外部スクリプトなど不要で、AviUtlデフォルトの機能で作成するので、初心者の方でもすぐ実践可能です。
【AviUtl】雪を降らせる演出の作り方!ゆっくり舞い落ちる雪を再現
カスタムオブジェクトを使って雪を作る
- 拡張編集タイムライン上を右クリック > [メディアオブジェクトの追加] > [カスタムオブジェクト]
![](https://aketama.work/wp-content/uploads/2020/12/af9f30f5917653cd4681ed884ccd8d78.jpg)
- カスタムオブジェクトの設定ダイアログ左下のプルダウンから [雪] を選択
![](https://aketama.work/wp-content/uploads/2020/12/GIF.gif)
↑のような雪が降れば成功です。
雪の設定ダイアログ 各パラメータ解説
個数
画面上に表示される雪の数を設定できます。最大4000。
速度
雪が落ちるスピードを設定できます。
数値を下げるとゆっくりに、数値を上げると素早く降ります。
方向
雪が落ちる方向を設定できます。左右に50まで変更できます。
ゆらぎ幅
雪が落ちる間のゆらぎを設定できます。数値が大きいほど、ゆらゆらと落ちてきます。
設定
![](https://aketama.work/wp-content/uploads/2020/12/578188d65d95291fb291974b57219a82.jpg)
サイズ
雪のサイズを調整できます。
色
雪の色を調整できます。
図形名
雪として降らせるオブジェクトの形状を指定できます。
デフォルトは円ですが、雪の結晶などの透過PNGを用意しておくと、雪の結晶が降り注ぐような表現もできます(後述)
ゆらぎ速度
ゆらぎの速度を変更できます。数値を上げると、素早くゆらゆらします。
奥行き
見た目上の奥行きを指定できます。
数値を下げると奥行きがなくなり、雪の粒が均一化します。
数値を上げると奥行きがうまれ、雪の粒に大小のバラつきが生じます。
単一オブジェクト化
チェックを入れると単一オブジェクトとして扱えるようになります。
デフォルトは未チェックで、拡大率などのパラメータを変更すると雪の大きさが変わりますが、単一オブジェクト化した状態だと、雪のカスタムオブジェクト自体のサイズが変わります。
この機能を使ってスノードームのような演出も可能です(後述)
![](https://aketama.work/wp-content/uploads/2020/12/s-1920x1080_120fps_44100Hz.exedit-19201080-10376_11401-temp0-2020-12-14-16.09.03.jpg)
【AviUtl】雪のカスタムオブジェクト演出 応用編
雪の結晶を降らせる
先述した通り、雪の形状はデフォルトだと円ですが、図形の種類を増やすことによって、雪の結晶を降らせる演出も可能です。
AviUtlで扱える図形の種類を追加する方法については、以下の記事で詳しく解説していますので合わせてチェックしてみてください!
「icooon-mono」などで雪の結晶のPNG画像をダウンロードし、AviUtlに追加します。
![](https://aketama.work/wp-content/uploads/2020/12/ad3e73f6f8105912727ae58bdc0e706f.jpg)
雪のカスタムオブジェクト [設定] から追加した雪の結晶画像を指定すると…
![](https://aketama.work/wp-content/uploads/2020/12/1b0366db86019b505742c8d1092f5cbf.gif)
円から雪の結晶にかわりました。
複数の結晶画像を組み合わせて同時に降らしても良い感じになりそうですね。
雪を下から舞い上げる
![](https://aketama.work/wp-content/uploads/2018/01/2eeec77d04052958dd3ee2dfc8d3748c.png)
雪を下から舞い上げたいんだが!!!
通常上から降ってくる雪ですが、作りたい動画によっては下から舞い上げたいというケースもあるかもしれません。
用意されている [方向] パラメータだけでは、雪が降る方向を傾けることしかできず、下から真上に上げることができません。
なので一度、単一オブジェクト化して180度回転させてやる必要があります。
- 雪のカスタムオブジェクト [設定] > [単一オブジェクト化] にチェックして [OK]
![](https://aketama.work/wp-content/uploads/2020/12/3269c4fe916b8caa548cc077f7f71f31.jpg)
- カスタムオブジェクトの [回転] パラメータを180に変更
![](https://aketama.work/wp-content/uploads/2020/12/22d1e83ccbdcbad98295491d808fd1a1.gif)
雪が下方向から上に向かって舞い上がっていくようになりました!
もちろん下 → 上 だけでなく、回転方向に向かって進むので、どの方向にも自由に雪を降らせることができます。
スノードームをつくる
[単一オブジェクト化]にチェックを入れると、マスクなどのエフェクトが適用できるようになります。それを応用してスノードーム的な演出を作ることも可能です。
- 雪のカスタムオブジェクト [設定] > [単一オブジェクト化] にチェックして [OK]
- カスタムオブジェクト設定ダイアログ右上 [+] > [マスク] を選択
![](https://aketama.work/wp-content/uploads/2020/12/a6de4cbffa92dc5b3f797fe3acc3536b.gif)
↑のように、円形に雪が降っていればOK。
あとは[サイズ]と[ぼかし]で調整しつつ、それっぽい画像と合成してやれば…
じゃん。スノードーム動画の完成です。
それっぽい画像が無い場合は、「ディスプレイスメントマップ」などを利用してAviUtl上でガラス球を作ってあげても良いかもですね。
【AviUtl】雪を降らせる演出の作り方!ゆっくり舞い落ちる雪を再現 まとめ
![AviUtl雪の降らせ方](https://aketama.work/wp-content/uploads/2021/06/s-Image-2020-12-14-16.58.40-1024x576-1.jpg)
今回はAviUtlで雪が降る表現の作り方について解説いたしました。
雪の表現はカスタムオブジェクト以外にも「パーティクル出力」で作る方法もあるのですが、降雪っぽい表現にするためには若干手間が発生するので、特殊な雪の表現でない限りはカスタムオブジェクトを使った方が楽に速く作成できると思います。
雪以外にも雨や雲、星など、カスタムオブジェクトはデフォルトでも以外と色々揃っているので、まずは触ってみて、やりたい表現から遠ければスクリプトも併用すると良いですね。
当ブログでは他にもAviUtlの便利なプラグインやスクリプトを初心者向けにわかりやすく紹介しています。参考になれば幸いです。
≫ AviUtlの使い方
また、動画制作未経験から一気にステップアップしたい方向けにオススメの書籍も紹介しています。
≫ AviUtlおすすめ本!
今回はここまで!
次回もよろしく!
AviUtlで雪が舞い落ちるような表現を作りたい!